アキバ系の方々に『メガネっ娘』というのが注目されておりますね。女のコがメガネをかけていることが『萌え〜』なのだそう。ネコ耳やメイド服に比べれば、おじさんにも理解できる『萌え』ですね。メガネ=真面目そう=勉強ができる=Hなことなんて知らない=ああ、それなのに! という飛躍妄想エロ理論なのでしょうか?
メガネ=萌え、となれば野坂なつみ嬢のことを書かないわけにはいきません。彼女以降、メガネをウリにしたセクシー系タレントは世に出ていないわけですから。メガネをかけたAV女優というコンセプトでダイヤモンド映像(以下D映像)の専属女優として90年デビュー。ず〜っと作品中でメガネをかけつづけているわけではなく、ラストの顔射後に恍惚の表情を浮かべてメガネを外す=エクスタシー、というお約束が彼女の作品にはあったように思います。週刊誌もOKでパブリシティ全開だったので、当時は何度か取材&撮影させていただいた女のコです。
彼女がD映像の専属になる前に属していた事務所というのが、かの浅井理恵嬢と同じ。この事務所はレースクイーンや脱がないグラビアモデルのプロモーションもしており、野坂嬢もレースクイーンやグラビアモデルとして活動していた経歴があります。しかし、デビュー時には、そういう(今ならウリになること)過去を一切封印して『メガネをかけたAV女優』だけで売り出したと記憶しております。(一時期的に断撮影宣言をしていた村西監督の復帰作のお相手だったような記憶も……駅弁にかわる新体位『歩いて』というのが遠い記憶に)。
彼女をもっとも気に入っていたのは、当時専属監督だった清水大敬氏。氏は若い頃から新劇を学び、映画『影武者』にも出演したAV界の奇才。AV女優にも最低限の演技力を求める傾向があり、「将来は女優になりたい」などという戯言を冒頭インタビューで語ってしまった学芸会レベルの新人AV女優を滅茶苦茶に怒鳴りまくりつつハメてしまう芸風が秀逸でした。そんな氏が「野坂なつみサンはお芝居ができる。最高のAV女優」と絶賛しておりました。たしかに、野坂嬢はフリートークも芝居もできるタレント性の高い女のコだったと思います。清水氏の即興の芝居にも対応できる女優は、なかなかいるものではありません。
野坂嬢を絶賛する清水氏から出た唯一不満(というか悩みかな)らしき意見は「彼女はアソコがデリケートなのでカラミは1日1回にしてくださいと村西サンから強く言われているんです」最低2回はカラミを作品中に入れなければならない時代ゆえに、日程&予算のかかる2日撮りが立場的には悩みだったのでしょう。なるほど……そうだったのか、デリケートかと裏ビデオデーターで作品を観ていまさらながら思うのです。彼女はAV女優としても魅力的でしたが、女性としても魅力があり、某深夜番組で家事の要素を含んだゲームで良妻賢母を決めるコーナーがあったのですが、彼女が優勝するのを見て(ああ、たしかにいい奥さんさんになるかもなぁ〜)とも思いました。
過去に書いたコラム『ダイヤモンドが割れる日』以降、彼女もD映像専属を辞め、その後も各社(VIP、V&R)で息の長い活躍をしました、その後、元アイドルの某ミュージシャンN氏(和製エディー・ヴァンへイレン)と結婚。現在は2児の母だそうです。きっと今は良き妻、良き母なのだろうなぁ、と思うのです。いつまでも幸せに!
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しま☆はるよし
89年に男性週刊誌『週刊宝石』の契約ライターとなり、同誌の伝説的
企画「あなたのオッパイ見せてください!」などのグラビア制作に携わる。
89年当初からAV担当となりAV女優インタビュー取材やヌードグラビアの
撮影コーディネートを手がける。現在も男性週刊誌、写真週刊誌、夕刊紙、
スポーツ紙などで幅広く取材&執筆中。
仕事に対するポリシーは『ヌードからフードまで』。