最近、裏ビデオデーターのコラム(自分が書いた以外のね)を読むと、出演疑惑系作品が多いようですね。AはレースクイーンのBでないのか? とか、CはDと同一人物では無いのか? とか……。
これは男の願望でありまして、真面目な顔してるあのコが地下作品では男優にぐっちょりハメられて絶叫、悶絶している、となれば、そりゃ興奮の度合いも違ってくるというもの。
盗撮系なども「うわ〜本物のEちゃんだよ。すげぇよぉ〜」と思い込むことこそアダルト作品を見る姿勢として大切なのでは、と思うのです。思い込みこそ、興奮の調味料なのですね。

この手の過去にAVに出ていた(しかも地下作品になった)騒動の最初といえば、墨田ゆき嬢の「シャワークリーンセックス」でしょう。
これを最初に記事にしたのは、間違いなく当時ワタクシが在籍していた週刊H。(後追い記事も随分とありました)。
なぜ、断言できるかといえば、ワタクシも一部取材をしたからです。
これまで何人ものAV女優が、AVの付かない女優を目指し結局は挫折し消えていったなかで、彼女は今後女優といての活躍も期待できる逸材でした。
「墨東綺譚」(92年/新藤兼人監督)の演技でキネマ旬報新人賞をはじめ演技賞を総なめ。たしか、時期的には、その直後の記事でした。
86年ごろに短期で活動したAV女優ということで、ワタクシも彼女に関する知識も情報もなし。
そこで業界キャリアの長い編集者や、業界関係者などを取材していったのです。
某専門誌編集長N氏(現在は出世して某社の代表取締役です)に取材すると「ああ、雨宮時空子だろ……。う〜ん、AV業界の人間はすぐに気が付いてたよ。H誌で記事にするの? そっとしておいてあげられないの……」
なんとなく、N氏の心情も理解できたのですが、当時の週刊誌の記事というのは複数の記者が動いてデータ原稿を出しアンカーマンがまとめて1本の記事にするというシステム。ワタクシがどう動こうともはや記事は止まりません。
どか〜ん、と記事になりました。
しかし、その後もなんら変わることなく墨田ユキ嬢は女優として、色々な作品に出演しておりました。ドラマや映画で活躍する彼女を見ると、なんとなくほっとした気持ちになったのも確かです。(結局、映画降板、結婚などで墨田ユキ嬢は現在は引退してしまったようですが)。
最近、新しくAV業界に入ってくるお嬢さんたちをインタビュー取材する機会が多いのですが、「有名になりたい」「AVのつかない女優に」というコに出会うと、頑張って欲しい、と思うのです。
そろそろ裸の世界から、本物の女優が出てきても良い頃。
不思議なことに過去のAV経歴を隠さない方が、結果的に芸能界で活躍する傾向が強いようです。
「私はAV出身!」と堂々と言いつつ、世の男たちを魅了しまくる女優の出現を、待っております。
しま☆はるよし
89年に男性週刊誌『週刊宝石』の契約ライターとなり、同誌の伝説的
企画「あなたのオッパイ見せてください!」などのグラビア制作に携わる。
89年当初からAV担当となりAV女優インタビュー取材やヌードグラビアの
撮影コーディネートを手がける。現在も男性週刊誌、写真週刊誌、夕刊紙、
スポーツ紙などで幅広く取材&執筆中。
仕事に対するポリシーは『ヌードからフードまで』。